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12   連体詞(PNL)

PNL は,伝統文法で連体詞とされるもののうち,限定詞として機能する語を除いたものである。通常,句の主要部となることはなく,直接 NP の下に現れる。句カテゴリー PNLP の詳細については 19 節を参照のこと。通常見られる PNL のリストを以下に挙げる。本コーパスに出現する語を含む。

ただの, ずぶの, まったくの, まるっきりの, たいした, とんだ, れっきとした, ふとした, だいそれた, いろんな, ひょんな, いわゆる, たんなる, なだたる, あらぬ, よからぬ, おもわぬ, みちならぬ, あるまじき, きたるべき, あしき, よき, くしき, はずべき, とんでもない, おのいがけない, おおきな, ちいさな, おかしな

ここに掲げた語のうちどれも,主節や従属節の中で述語として使用されうるものはない。 しかしながら,いくつかの語(特に,おおきな,ちいさな,おかしな)は,「目が大きな子犬」のように, 二重主語構文の NP-SBJ に相当する主名詞を修飾する関係節の主要部となることができる。


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