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通常,副詞句(ADVP)の主要部は副詞(ADV)(あるいは疑問副詞(WADV))であり,これは場合により修飾部や補部を伴うことがある。 副詞句には機能表示はなされない。
(222)
鈴木さんはいつも夜遅く帰宅する。
( (IP-MAT (PP (NP;{SUZUKI_112} (NPR 鈴木さん))
(P は))
(NP-SBJ *)
(ADVP (ADV いつも))
(ADVP (N 夜)
(ADJI 遅く))
(VB 帰宅)
(VB0 する)
(PU 。))
(ID 112_textbook_kisonihongo))
(223)
人はどんなに年をとっても学ぶことができる。
( (IP-MAT (PP (NP (N 人))
(P は))
(NP-SBJ *)
(PP (IP-ADV (ADVP (WADV どんなに))
(PP (NP (N 年))
(P を))
(NP-OB1 *を*)
(VB とっ)
(P て))
(P も))
(CND *)
(PP (NP (IP-EMB (VB 学ぶ))
(N こと))
(P が))
(NP-OB1 *が*)
(VB できる)
(PU 。))
(ID 486_textbook_TANAKA))
イ形容詞(ADJI)の連用形は ADVP の主要部となることができる(早く,しかたなく,大きく,小さく,等)。 ナ形容詞(ADJN)にコピュラ連用形の (AX に) が後続する場合も同様である(きれいに,しずかに,やわらかに,等)。 さらに,動詞連用形に助詞「て」が後接したものと同音語だが,全体で副詞の働きをするものがある。 例は以下の通り:初めて,改めて,敢えて,決して,極めて,かつて,せめて,等。
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